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見積りに総額が出ても足りない理由
探偵事務所の無料相談に足を運び、「浮気調査の見積り書」を受け取った時、そこに記載されている総額だけを見て安心してはいけません。
「よし、この金額なら予算内に収まるから契約しよう」と安易にサインしてしまうと、調査終了後に「予定より調査が長引いた」「想定外の経費がかかった」という理由で見積りの2倍以上の追加請求を受けてしまうトラブルが後を絶ちません。
なぜ、見積りに総額が出ているのに費用が足りなくなる(追加請求される)のでしょうか。
それは、浮気調査の対象が「生きている人間」だからです。
対象者が予定通りに行動し、予定通りの時間にホテルに入り、予定通りの時間に出てきてくれれば、見積り通りの金額で綺麗に終わります。
しかし現実には「急に予定を変更して遠方へ移動した」「ホテルに入ったまま朝まで出てこなかった」「警戒して何時間も同じ場所に留まっていた」など、想定外の事態が頻繁に起こります。
このような「不測の事態」が起きたとき、その延長費用や待機費用が「どちらの負担になるのか(基本料金に含まれるのか、追加請求されるのか)」を契約前に細かく詰めておかないと後になって泣きを見ることになります。
見積り書をもらった段階で、必ず確認しておくべき「5つの項目」について徹底的に解説します。
待機費
浮気調査において、対象者がずっと移動しているとは限りません。
「会社から出てこない」「カフェに入ったまま2時間動かない」「浮気相手のマンションに入ったが、いつ出てくるか分からない」といった状況では、探偵は現場周辺で息を潜めて「待機(張り込み)」をすることになります。
問題は、この「動きがない待機時間」の費用がどのようにカウントされるかです。
探偵事務所によって扱いは大きく分かれます。
- 通常の調査時間としてカウントされる: 尾行していても、待機していても、同じように「1時間あたり〇〇円」の通常料金が課金され続けるシステムです。最も一般的ですが、対象者が動かないと無駄に費用が膨らみます。
- 待機専用の割引料金が適用される: 動きがない張り込み中は、人員を減らしたり、待機用の割安な単価に切り替えてくれる良心的な事務所もあります。
- パック料金に組み込まれている: 最初から「20時間パック」などで契約しており、その時間枠内であれば動いていようが待機していようが追加請求はない、というパターンです。
「対象者が建物から出てこない場合、待機中の費用はどう計算されますか?」という質問は見積り時に絶対に欠かせません。
機材費
浮気調査の決定的な証拠(=不貞行為の証明)を押さえるためには、夜間の暗闇でも鮮明に顔が写る暗視カメラや、遠距離から撮影できる特殊な望遠レンズ、対象者の車両を追跡するためのGPS発信機(※適法な範囲での使用)など、専門的な機材が不可欠です。
これらの機材費の扱いも、業者によって異なります。
優良な探偵事務所の多くは、こうした基本的な特殊機材の使用料を「基本料金(あるいは時間単価)」の中にあらかじめ含めています。
しかし中には基本料金を極端に安く見せかけ、いざ調査が始まると「暗闇だったので特殊なカメラを使用しました。機材費として1日5万円追加です」といった具合に、高額なオプション費用として事後請求してくる悪質な業者も存在します。
見積りを見たら「この見積り金額の中で、どのような機材まで使用可能ですか?特殊な機材を使った場合の追加請求はありますか?」と必ず確認してください。
交通費
調査員が対象者を尾行する際にかかる移動費(交通費)は、原則として依頼者の負担(実費請求)となります。
電車代、バス代、タクシー代、高速道路料金、追跡車両のガソリン代などが該当します。
交通費でトラブルになりやすいのは「対象者が想定外の長距離移動をした場合」です。
例えば、仕事終わりにそのまま新幹線に乗って浮気相手と地方へ旅行に行ってしまった場合、探偵も証拠を押さえるために新幹線に乗り、現地で宿泊施設を手配して追跡を続行する必要があります。
当然、新幹線代や飛行機代、探偵の宿泊費などの莫大な実費が発生します。
これを防ぐためには「交通費の請求上限額をあらかじめ決めておく」か「対象者が新幹線や飛行機に乗るなど、高額な交通費が発生しそうになった段階で一度追跡をストップして依頼者に電話し、続行するかどうかの指示を仰ぐ」という取り決めを契約書に明記してもらうことが重要です。
延長単価
事前に「今日は18時から23時までの5時間でお願いします」と契約していたとします。
しかし、22時50分に対象者と浮気相手がラブホテルに入った場合、探偵はどうするでしょうか。
ここで「23時になったので調査終了です」と帰ってしまっては不貞の証拠(ホテルから出てくる写真)が撮れず、これまでの調査費用がすべて無駄になってしまいます。
したがって、通常は調査を「延長」してホテルから出てくるまで張り込みを続けることになります。
確認すべきは以下の2点です。
- 勝手に延長されないか: 「証拠を撮るため」という大義名分のもと、依頼者の許可なく何時間も延長され、後日数十万円の延長料金を請求されるケースがあります。「延長が必要な場面では、必ず現場から依頼者に電話を入れ、了承を得てから延長する」というルールを徹底する事務所を選びましょう。
- 延長時の単価設定: 延長料金の1時間あたりの単価がいくらかを確認します。深夜帯(22時以降など)に延長が食い込む場合、深夜割増料金(通常の1.2倍〜1.5倍など)が適用される事務所も多いため、その割増率も把握しておく必要があります。
キャンセル料
「明日調査を依頼していたが、対象者が熱を出して会社を休み、一日中家にいることが分かった」という場合、調査をしても空振りになるのが確実なため依頼者としては調査をキャンセル・延期したいと考えます。
この時のキャンセル規定は非常に重要です。
探偵事務所側も、その日のために調査員のスケジュールを空け、車両や機材を手配しているため、直前のキャンセルには違約金が発生するのが一般的です。
- 「何日前の連絡であれば、無料でキャンセル(または別日へ日程変更)が可能か」
- 「前日キャンセル、当日キャンセルの場合、費用(見積り総額)の何%をキャンセル料として支払わなければならないか」
優良な事務所であれば、前日までの連絡なら無料で日程変更に応じてくれるところもあります。契約書のキャンセル規定(クーリングオフ規定も含め)は必ず目を通しましょう。
5項目をそのまま聞ける質問文
探偵事務所の無料相談や見積り提示の際に、担当者に対してそのままコピー&ペーストして使える確認用の質問テンプレートを用意しました。メールやLINEで問い合わせる際にご活用ください。
【見積り時の最終確認リスト】
・対象者に動きがなく、長時間同じ場所で張り込み(待機)となった場合、その時間は通常の調査費用として計算されますか?待機中の割引などはありますか?
・暗視カメラや望遠レンズなど、証拠撮影に必要な機材費は現在の見積りに含まれていますか?別途請求される場合はありますか?
・調査中の交通費は実費請求とのことですが、対象者が新幹線等で遠方へ移動した場合など、高額な交通費が発生する際は事前に連絡をもらえますか?
・予定時間を超えて調査を延長する必要が出た場合、勝手に延長せず、事前に連絡をもらってから判断することは可能ですか?また、延長時の1時間あたりの単価(深夜割増の有無)を教えてください。
・調査日程が確定した後に、対象者の予定変更などの理由で急遽調査をキャンセル・延期する場合のキャンセル料の規定(何日前までなら無料か等)を教えてください。
追加料金なしを明記している事業者の確認方法
多くの探偵事務所を比較していると、公式サイトの目立つ場所に「追加料金は一切いただきません!」と大きくアピールしている事務所を見かけます。
しかし、これを「見積りで提示された金額から1円たりとも増えることは絶対にない」と依頼者側で都合よく断定・解釈するのは危険です。
優良な探偵事務所の言う「追加料金なし」とは正確には「探偵側の都合による不当な上乗せ請求(不明瞭な機材費や事務手数料など)はしません」という意味です。
依頼者が自ら希望して延長した場合や、遠方への交通費の実費などは当然別枠として請求されるのが業界の常識です。
信頼できる探偵事務所は、この「追加料金の例外」についても公式サイトで誠実に明記しています。
例えば、全国展開しているCORE探偵事務所の公式サイトでは、料金について以下のように記載されています。
「お見積り時にご提示した金額以外に、後から追加で料金を請求することは一切ありません。(※依頼者様のご希望で調査を延長した場合の実費等は除く)」
(出典:CORE探偵事務所 公式サイトより引用 ※確認日:2026年9月21日)
このように、「契約の範囲内であれば追加請求はないが、依頼者の希望で延長した場合は除く」と、条件を包み隠さず記載している事務所は、契約においてもトラブルになりにくく誠実であると言えます。
「完全に追加料金ゼロ」という甘い言葉だけを信じるのではなく、契約書上の「実費」や「延長」の扱いを自身の目で確認し、納得した上で依頼することが、適正な価格で証拠を手に入れるための最大の防御策となります。